高血圧を引き起こす原因の紹介

高血圧とは、血圧が高すぎる状態のことをいいます。しかし、一回だけで、測定結果が正常より高い状態になることは高血圧と判断できません。高血圧症とは、何度繰り返して測っても血圧が正常より高い場合(最高血圧が140mmHg以上、あるいは、最低血圧が90mmHg以上)をいい、その場合、高血圧と診断されます。高血圧を放っておくと、動脈硬化によって、脳卒中や心筋梗塞、慢性腎臓病(CKD)、糖尿病腎症など様々な病気の原因となります。また、糖尿病などの合併症を起こすなどの悪影響があります。

高血圧の原因は、遺伝や生活習慣にあると考えられています。特に、遺伝的に高血圧を持っている方は、日常の生活習慣に注意する必要があります。また、遺伝的性質を持っていない方でも生活習慣が悪いと、高血圧になる恐れがあるので、注意しましょう。次に、高血圧の原因となる生活習慣について紹介します。

1.喫煙

喫煙の習慣が、高血圧の要因かどうかについては、まだ明確になっていません。

ただしタバコを喫うと、一時的に血圧が上昇します。また、動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳卒中の原因となることがわかっています。さらに、メタボリックシンドロームの重要な危険因子でもあります。それだけに「血圧が高め」の人は、タバコの本数を控え、できれば禁煙をするほうがいいでしょう。

2.睡眠不足

睡眠障害のある患者は、糖尿病・高血圧・動脈硬化になりやすい?によれば、睡眠障害がある患者は、頚(けい)動脈の内壁が分厚くなって血管が狭まっており、動脈硬化を進行させるリスクが高まっていることも明らかになっているそうです。睡眠不足で8時間勤務したグループと、残業して3~4時間しか眠らなかったグループについて、翌日(通常勤務)の血圧の推移を比較した結果、残業した群のほうが血圧は終日高かったそうです。また、別の研究でも、徹夜した群は眠った群に比べて、翌日の拡張期血圧(最大血圧)が平均10mmHg高かったという結果が出ているそうです。睡眠不足の中高年、高血圧の危険が高まる=米研究で紹介した米シカゴ大学の研究チームによれば、睡眠時間が少なかった人は高血圧になりやすく、睡眠時間が少なくなるごとに高血圧へのリスクが高まるそうです。

3.塩の取りすぎ

塩(塩化ナトリウム)をとりすぎると、尿中へナトリウムを排泄するという腎臓の能力を上回ってしまうため、血液中にナトリウムがたまります。ナトリウムがたまると、水分を蓄えてナトリウム濃度を調節しようとする働きにより、循環血流量が増加して、血圧が上がります。